エレカシ新春コンサート大阪1月7日(2日目)

エレカシ新春コンサート、大阪2日目に行く。

紅白が終わって一体どんなコンサートをするのか、楽しみであり、緊張もしていた。

私が行けるコンサートもあと少しかぁ、という寂しさもちょっぴりあり、今日という日のこの時間、ただただ感じろ!を胸に参加した。だからこうこうこうなって、こう、とか流れなど全然覚えてなくて、みんなの表情や音、会場の空気を肌でグググっと感じたコンサートだった。


度肝を抜かれてしまったのは、珍奇男。すごかった!

宮本さんがギター1本と自分の声で珍奇男を歌っていく始めのところは、緊張感があって、何かもう、今、ここで今、珍奇男って音楽が、生まれている瞬間を体験した。

珍奇男は、宮本さんにしか歌えないよな、と思う歌の一つというか、エレファントカシマシの歌は全部そう思うけども。宮本さんの歌を聴いていると、赤羽の団地で生きてきて、歌うってことをどう体得したらあんな風に歌えるんだろうと不思議で仕方ないのだけど、これはもうどうしようもなく生まれもった才能なんだろうか。珍奇男を聴いてるときは、特にそう強く感じる。


そこへ、ドッドっと胎動のようにトミのドラムが入ってって、石くんのギターと成ちゃんのベースが重なってって、SUNNYさんとミッキーの音も重なって。宮本さんのギターと歌声で始まった珍奇男が、どんどん大きく厚くなっていく。全員の息づかいを合わせようとする緊張感と音楽としての楽しさと、音楽にしか出せない圧倒的な力が流れてた。


珍奇男は、このエレファントカシマシにしか生み出せない音楽で、それを今、体感できていることは、とんでとない喜びだった。

メンバーとは、音楽で会話してる、って去年のテレビで宮本さんは言ってたけど、ほんとそんな感じがした。


ちょっと余談で、私は高校生のとき、軽音楽を一瞬していて、バンドの演奏をしたことがあるのだけども。各々練習してきて、初めてみんなで音を合わせたとき、ギターとベースとドラムが重なって、もう全く遅いし拙いんだけど、「わあ、音楽なったじゃん!音楽って、こうやって音が重なってできるんだなあ!」とえらく感動したことがある。

この日の珍奇男を聴いて、音楽って、音が重なってみんなで息を合わして、こんな風に生まれてできてるんだなあ、と高校生の頃に感じた、音楽が生まれる瞬間に感じた感動を、改めて感じた。

と同時に、ステージ上の全員の集中力とその音楽がどんどん大きく、とんでもない音の心地よさを高めていって、珍奇男は凄いことになっていく。


もうこの音、空気、全部感じ取りたい!とこんなに全神経全細胞を集中させたのは初めてだった。心地よくて気持ちよくて楽しくてずっと感じていたかった。


「いつもより長い、凄い珍奇男でした!」


と宮本さんも言ってたけど、ほんと、もっともっともっと聴いていたかった。こんな体験ができるなんて!ありがとう珍奇男!



最後の最後で、今宵の月のように。紅白以後、私にとって初めての、生で聴く今宵の月のように。ツアーで聴いてたときと、やっぱり何か違って聴こえた。


曲って歌詞も楽譜も変わらないけど、ずっと歌っていって、曲もいろんな経験して、どんどん成長していくんだな、ってことを、私たちも一緒に体験させてもらってる。

61歳で歌う今宵の月のようにはどんなになってるだろうか、楽しみすぎるよなあ。



この日改めて、音楽って凄すぎないか!凄いよなぁ!と思った。散々知ったつもりだけど、まだまだ思わされた。というか、散々みんなが口にしてるから私も知った気になってたけど、まだまだ短い私の人生では、こんな凄い音楽聴いたら、そりゃまだまだびっくりするよな。音楽凄いって何度でも言ってしまう。


音楽を聴いて胸が震えたり、笑ったり楽しくなったり、泣きそうになったり、私の体中の一つ一つがこんなにワクワクしたり。音楽にはこんなに凄い力があって、どんな世の中になっても、今まで音楽がなくならなかったのは、そりゃあそうで、だってこんなに音楽って凄いんだから!と思考と感動が順繰り順繰りした。そんなことをまだまだ何度でも感じさせるエレファントカシマシは最高にかっこいい。


エレファントカシマシは、前に前に進んでいるようで、それはかっこよくて、で、同時に羨ましくもあった。ツアーして、紅白出て、それで新春にこんな素敵なコンサートをして、ただただ歌っていくことに純粋に真っ直ぐ走っていて羨ましい。もちろん上り下りのエブリデイだったのだろうけど、その時その時の彼らの苦しみもあるんだけども、それでも足を出す方向が決まってるって羨ましい。

ツアーで宮本さんは友達がいるのさを歌ってたとき、斜めだって後ろにだって歩いていいんだぜって言ってたけど、出来れば前に進みたいじゃないですか。まあ、後ろが前になることももちろんあるって分かってるつもりだけど、ねえ。

なんかもう感動とそういう気持ちで胸いっぱいで、フェスティバルホールからの橋をめちゃくちゃ走って帰った。ほんの数十メートルですが。




●個別記録ぽつぽつ

トミはとても表情が豊かで、演奏中は目がクッと力強くて、かっこよかった。宮本さんの何もかもあそこでドンっと受け止めてるんだなあ、と思う。そしてよく笑っていらっしゃる、惚れる。


石くんのあの集中してる顔がとてもかっこいい、やはり髪切ってサングラス取って、その顔が見れて嬉しい。宮本さんとギターを向かい合って弾いたり、もうかっこいいよ、石くん。二曲目で拳を上げてたのには、か、かわいい!と大変びっくりしてしまいました。


そして成ちゃんである。宮本さんから前に出ろ出ろ!と促されながらも中々出ず、やっとこせで成ちゃんは前に出ると、本当にかっこよすぎてびっくりしてしまった。高緑成治を浴びすぎると、私の何かがおかしくなる。だからいつもあそこにじっとしてるんじゃないか?と思うほどかっこよかった。


ミッキー。安定のかっこいい演奏と柔らかい笑顔で、見守ってくれている。ずっと思っているけど、ミッキーは顔が小さすぎなことないか!


そこにいるだけで私が安心して嬉しくなっちゃう人、SUNNYさんは、めちゃくちゃ宮本さんをみて演奏していた。やっぱり今を歌えのコーラスは、たまらなく素晴らしい。浴びるような感動がある。そしてSUNNYさんの後ろのストリングスチームの紹介の時、膝をついて見えやすいようにする気配りに心打たれました。紳士、こんな人がエレファントカシマシのステージに一緒に立っているって素敵すぎる。


見た目にも、今にも弾くぜって感じの、素敵なストリングスチームの皆さん。初めてストリングを体感したけど、昔の侍、ゾクゾクした。ストリングスの入った今を歌え、ツアーとはまた違って、ほんっとに良かった。


最後に宮本さん。

曲紹介は、大体歌詞やタイトルを力強く言うのだけど、私はそれが大好きで、だってもうそこに全部詰まってるもんな、と思う。

「はじまりは今、今!迎えにいくぜ!ってそういう曲です!」

「行き先は自由!」



宮本さんは客席の人を2700人の観客、とはきっと思ってなくて、ちゃんと1、1、1、で見てるから、2700人中2699人がイエスでも、1人がNOだとしたら、その1人もきっと無視しない人だから、言葉が迷うことがあるのだと思うんだけど、

「(紅白)ここにいる人はみんな祝福してくれてると思います!」

と言ってくれたのは嬉しかった、祝福してるしてる。

またトークの時、中々イヤモニの音量がうまくいかなくて、袖に指示出してて、

「ちょっと美声が聞こえすぎちゃうんでね笑」

って片っぽは下がり眉毛で少し笑顔で客席を和ませてくれるとこ、優しいなあ、と思った。


本当に歌うことに体いっぱいで、でも時折冷静な表情もあって、曲を伝えることに宮本さんの全部を使ってて、ほんとにいい歌を歌う人だなあと改めて思いました。






そいえば、はじまりは今で、「何かのタイアップだったと思うんだけど違ったかなあ。」と言ってましたが、当時はタイアップなくて、2009年に、飲料水のなっちゃんのcmで、ストリートで歌う女の子がはじまりは今を歌ってるみたいです。しかもカメラのミヤモトってお店の前で。それのことを思い出したかったのかなあ。