2017年、エレカシを好きになった自分を褒めたい

2017年も終わるけど、今年は本当に楽しかった。好きなことしたなー、すごく生きたなー、と思った。

いや、去年も一昨年も一生懸命生きていた。1日3食食べて、仕事して、洗濯したり、テレビ見て笑ったり、お金のことや将来のこと考えたり。それはそれで尊いのだけど、いろんなことを我慢したり、言い訳したりして、その間に時間だけはあっという間に過ぎたなー、と感じていた。だってもう、ただただ毎日を生きるのって大変じゃん、って。そのことが、うっすらとしんどかった。

だから2016年の12月に、一年だけ好きにしようと思った。お金を気にしたり自分の見え方を気にしたりするのは置いといて、小さいことでも何でも、やりたいことはやろうと思った。

お菓子を買うとき安い方じゃなくて食べたい方をヤァ!と買うとか、北陸までコンサートにエエイ!と行くこととか、描きたい絵をオリャ!と描くとか。

だから今年は、いつもより自分の気持ちに正直にすごく生きたなーと思った。そうやって生きるのは楽しかった。


そして今年が楽しかったのは、エレファントカシマシってバンドを、ちゃんと知ったのが大きい。

初めて生で見て、エレファントカシマシはめちゃくちゃかっこいい、凄いバンドだと知った。

エレカシのコンサートで、私は生まれて初めてロックを体感した。頭で言葉を知ることと、体で言葉を感じて知ることは、全然感動が違って、これがロックなんだ!と分かった時、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。ロックって凄いな、喜怒哀楽の感情では表現できない気持ちの衝撃。しかもコンサートが終わっても、ずーっとずーっと胸の奥の方にいるのだ。そりゃあロックが世界でこんなに支持されるわけだと、ひどく納得した。

それに音楽って凄い!って本当に心から思った。目の前のこの人達が出してる音、歌で、私の気持ちがこんなに揺さぶられている。非日常的な特別な演出やセットがなくても、この人達が、曲を伝えようと演奏する、歌うことで、こんなに音楽って凄いものになるんだ、伝わるんだ、とびっくりした。圧倒された。本気で凄かった。

エレカシのコンサートの、あの音の中に体中で入ってる感覚は何ものにも代え難い。激しくも心地いい、熱、優しさとエネルギー。あの空間にいる時は、もう今しか考えてない。今!今!この瞬間!肘の関節がおかしくなってもいいから拳を上げてた。もう私の全部、ここで使い果たしてもいいと思っていた。そんな空間だった。


宮本さんはとんでもなく声が大きく、歌がびっくりするほどうまくて、会場の隅の隅まで、一人一人に伝えようと一生懸命歌う人だった。とんでもない才能があって、自分たちの音楽を愛してて、自信があって、最高にかっこいい。と同時に、昔や今のインタビューを読むと、考えたり悩んだり、いろんなことに感動したり、すごく心が美しい人だなぁと思った。


エレカシを知って、エレカシという真面目に本気で生きている人達がいるということが、私には心強かった。いや、自分も含め、多分どの人もみんな、真面目に一生懸命生きてるとは思うのだけど、日常ではそのことをぬるっと忘れたり、そうは見えなくなったりして、何だかもう、時折めげそうになるのだ。けど、エレカシを見たり聴いたりしていると、やっぱり本気な方がいい!と思える。行くぜ、生きるぜ!と思える。そんな人達を好きになれたことが嬉しかったし、自分えらいぞ、と思えた。


今年、一年だけやりたいことをやるぞと決めて、それにちゃんと従った結果、今年ほど楽しく、自分を褒めたい一年はない。それに、久しぶりに、自分のことを好きだと思った一年だった。

小学生の頃から、好きなものに向かって、好きだ好きだ!と、全力で走っていけるのは自分の好きなところだった。今年はそのことをエレカシを通して、よく感じた。チケットを取って、聞いたこともない電車に乗り、見知らぬ土地を訪ねてエレカシに会いに行った。いや、もうあんなかっこいいバンド知ったら、好きだ好きだと走り出すしかなかった。

でも自分史上一番行動的だったし、絶対遠くて行けないと思ってた所でも、行こうと思えば行けるんだ、と思った。何だか、やってみたら意外とできるんだな、そのこと分かって嬉しかった。

自分の気持ちを無視しなかった自分のおかげで、この一年が多分、人生でかなり上位で、自分に正直に生きた気がする。それはすごく楽しいことだったし、本来、毎年当たり前にそうであってよかったんだと、今年気づいた。


もし今年、エレカシを好きになってなくても、私は別の何かしらを好きになってて、それはそれで楽しかったと思う。でも好きになったのがエレカシでよかったなと凄く思っている。真面目で一生懸命で、とんでもなくロックでかっこいい、ちょっと照れたり可愛かったり、本気で生きてる51歳のロックバンドだ。


そんなエレカシが、今日、紅白歌合戦に出演する。やっぱり絶対白組勝ちたい。私はリモコンも新調して、テレビの前で応援します。楽しみだけど、正直緊張もしている。彼らの渾身の歌を、網膜と鼓膜と心を凝らして見届けるつもりです。一年の最後にこんな楽しみがあって、ありがたいなあ。

(Hey!Say!JUMPのカモナマイハウスを出演者全員踊るって聞いて、気が気じゃないけど、宮本さんが、振り付けの練習を頑張ってたと聞いて、やっぱり好きになってよかったと思ってます)



何だか途中は重くなっていた気もするが、

「真面目に生きてれば、やっぱり重いですよ」

という89年の宮本さんの言葉を添えて終わりたいと思います。


よいお年を。